集まってくれたのは
『チカラ』と
『サクライ』と
『サクライの彼女』の

人。
PM7:00にカラオケ屋に集まってもらった。
んで、近くのコンビニでお酒とおつまみを仕入れて
今回の現場である



号室で報告会をおこなうことになった。



号室の広さは約

畳。
カラオケセットはないけど


インチのブラウン管モニター、
アルミ脚のガラステーブルと

人がけのモダンなソファーが

脚。
飲み会&報告会をおこなうには十分すぎるロケーション

しかもここが現場ってのが、さらに臨場感が高まり雰囲気を盛り上げてくれる。
まずは酒でも飲みながらお互いの近況話。
『チカラ』の新婚話や
『サクライ』の式場探しの話とか。


代の話題は結婚絡みで、肩身が狭くなると共に結婚願望が強くなる。
「黒ヤギはなんか浮いた話でもある?」って振られると
「とりあえず無し、チンコが炭化始めてるし」って適当な返事。
で、一通りお互いの近況報告も終わり今日の本題に入る。
昨日遭遇した
『貞子さん(仮)』について。
とりあえず、起こったことをありのままに話すと
「う〜ん、話がオチてないしリアリティが足りない」とか
「ずぶぬれの意味がわからない、それって必要なの?」とか
「B級だね、フレディvsジェイソンの方がまだましだよ」とか。
まぁ、信じてもらえないとは思っていたけど
話のクオリティを否定されるとは思わなかったからちょっと凹む

えてして実際に起こった話というのは、脚色などないからいたって地味で
世の中の溢れている恐怖の娯楽に慣れてしまっている現代人には
とても退屈でつまらなく感じてしまうのかもしれない。
黒ヤギも自分の体験談だから恐怖や怖さを感じるが
もし、この話を他人から聞かされたらどのように感じるだろう?
たぶん話の面白さやオチなどを探し、トモダチと同じ反応なのかもしれない。
昨日の話を何度かした結果、トモダチが導き出した答えは
『疲れていて幻覚を見たのでは』『たんなる勘違い』『夢と現実の混同』って理由。
黒ヤギ的には納得はできないけど、客観的に考えるとそういう答えになるらしい。
慣れていない仕事と深夜労働で少なからず疲れていたし
監視カメラの映像に集中している最中に
気がつかないうちに睡魔に襲われていたのかもしれない

あまり気にしすぎるのもよくないし
『貞子さん(仮)』の件は『勘違い』って事で終わらせようと思う。
そう考えると、なんだか少し心にゆとりがでてくる
『貞子さん(仮)』の話が自分の中で一件落着した後も飲み会は続き
PM10:00過ぎには買ってきたお酒を全て飲み切ってしまった。
「ボッタクリ料金の酒なら店にあるから、適当に持ってくるよ」そう言って

階のキッチンに下りて、
ペットボトルに入ったシロップと紙パックの焼酎で適当にサワーを作る。
原価数十円、お店で出せば数百円。ボッタクリだよな確実に。
レモンサワー、アオリンゴサワー、ザクロサワーに白桃サワー。
トレイの上に色とりどりのジョッキが

つ乗せ



のドアを開ける。
「冗談にしては笑えないぞ、黒ヤギ」『チカラ』は黒ヤギを指差してそう言った。
「えっ、何?何が?」そう答えながらトレイの上のジョッキを机に並べようとした瞬間
つかんだジョッキの肌触りに違和感を感じる。
チカラが指差されていたのは黒ヤギではなくてトレイの上のジョッキ。
色とりどりのジョッキには
長い髪の毛らしきものが束になって入っている
「きゃぁぁぁ〜!!」それを見て
『サクライの彼女』が叫ぶ。
とほぼ同時に室内の照明が消え、モニターに黒い円が浮かび上がる。
電源の入っていないブラウン管の黒い画面に浮かぶ黒い円。
金環日食のように光の丸で縁取られ黒い円だと認識できる。
「きゃぁぁぁ〜!!」もう一度
『サクライの彼女』が叫び声を上げて部屋から駆け出して行く。
遅れて、
『チカラ』と
『サクライ』も部屋から出て行く。
「マジかよ…、かんべんしてくれよ」ため息のようにつぶやくき、呆然と立ち尽くしていると
『チカラ』に腕を引っ張られ部屋から引きずり出された